木曜日, 4月 29, 2004

鉄人28号

さる4月25日に横山光輝氏が他界された事は記憶に新しいが、イラストレーターの駄場さんから東京12チャンネルで放映されている鉄人28号の 話を聞いて早速見た私は、その作品の質に衝撃が走った。過去にもリメイク版は放映されていたが、これほどオリジナルに近い作画ではなかったので1回見ただ けで幻滅してしまったことを思い出した。しかし、これは違う。主題歌もエンディングテーマも当時のままに限りなくちかいのである。更にストーリーもオリジ ナルと同じ昭和30年代前半なのである。街並みや人々が当時のままなのだ。思わず鳥肌がたってしまった。村雨兄弟に敷島博士、大塚所長に金田正太郎・・・ 忘れていた何かに火がついてしまったような気持ちになった。そうか!この手があったのかという嬉しさもある。闇雲に今風にアレンジするだけが演出では無い という意味だ。これは本当に必見の良質なアニメーションだ。とにかく絵がなんとなく古い感じの色調になっているのも気持ちがいい。同じくリメイク放映され ている鉄腕アトムよりも作品としての質は上をいっていると感じた。あのテーマ曲とテンディング曲は井までも覚えている。それは鉄腕アトムも同じだ。それが まったく明後日名曲になってしまったらやはり私の見たモノではなくなってしまう。そんな気がして成らない。だからこの鉄人28号には興奮してしまったので ある。今風のアレンジならこうでなくては。とにかく画面の中はまさに私が子供の頃に過ごした東京の町があるのである。小学生で自動車を運転し、ピストルま で持っているというのは確かに不自然かも知れないが、子供時代の私にとっては等身大のヒーローであったのは確かだ。敵に渡すな大事なリモコン!って ね。(column: 1530)