月曜日, 10月 24, 2005

Motionでなんちゃって万華鏡



制止画を普段メインに仕事を行されている方にとって『動くモノ』はどうしても敷居が高くなってしまいます。そんなときは気軽に万華鏡などを作ってみること で理解を深めることが出来るようになります。ということで、ここではAppleのMotionを使って簡単な万華鏡を作成してみます。

万 華鏡ならば、映像関係に慣れていない方にとっての最初の作品としは色々と気軽に遊べる範囲ではないでしょうか。まず【上の図】の左端のように Photoshop上で、1つのパターンを元に拡大・縮小・回転のようにバリエーションを作成し、それをMotion側で【上の図】の右端のように読み込 みます。(実際に読み込んだ状態では無駄なレイヤーが発生しますので、解説用の図では無駄な部分を調整しています。)あとは、それぞれのレイヤーのブレド モード(Photoshopの『描画モード』の意味)をインスペクタで調整します。ただし、ソースが同じであるレイヤーが5つもありますので、【ソフトラ イト】【乗算】【差分(Photoshopの『差の絶対値』と同等)】の組み合わせとし、不透明度はすべて100%のままとします。もちろん必要に応じて 調整すると良いでしょう。ただし、あまり最初から複雑に設定するのではなくて、適当に作り慣れてから細部の調整を行った方が良いかもしれません。最後に角 レイヤーごとにビヘイビアにて【スピン】あるいは【拡大・縮小】を個別に設定すれば完成です。ただし、表現方法は【最終到達値で指定】を選択し時系列に 従って設定値のエフェクトが実行されるようにします。また、回転処理はすべてが同一方向ではなく、ものによってはマイナス指定で逆回転させるなどの工夫を すると『それらしく』なります。【下の図】はQuickTimeムービーに書き出した状態です。元になるコンテンツが少なくても組み合わせにより意外と表 現力は広がります。なお、Motionのおもしろさはこの万華鏡作成では味わえません。ということで、不定期ですが、少しずつMotion的な世界も紹介 してみるつもりです。

なお作例に利用したパターンは、私の作成したMaterial−Kシリーズを利用しました。