水曜日, 12月 28, 2005

2005年、私の十大ニュース


今年の私の十大ニュースです。今年は色々有りすぎで忘れてしまっている事も多々あるので、とりあえず思い出している部分だけで整理してみました。
【1】やはり多摩美術大学造形表現学部の講師となったことが今年のトップニュースでしょう。昔、先生だったら、徹底的にヒイキしてしまいたいなんて 冗談を言っていた事もありました。自分が先生であるなどと言うことが想像できなかったからです。しかし、実際になってみれば、私の性格じゃそんなこは絶対 に出来ないですからね。まっ、どちらにしても先生というのは学生に教えるのではなく学生から学ばせてもらうような関係だと思っていますので、大変有域で充 実した時間を過ごすことが出来ました。そして、それまであまり関心の無かった校友会や学園祭などにも可能な限り参加するようにしてみました。絶対に無理と いうケースでない限り意外となんとかなってしまうものですからね。おかげで貴重な体験や出会いに沢山遭遇することが出来ました。なんてったって、やはりこ れが人生で一番大切なことですからね。
【2】iJockeyプ ロジェクトに関わりました(現在進行形)。iJockeyとは、 iPodを自分だけのオリジナルラジオにしてしまう言葉の『振りかけ』といったところですが、ジワジワと盛り上がってきているようで嬉しい限りです。なん だか分からないという方は、とりあえずiTunes Music Storeで【iJockey】と検索をかけてみてください。はっきり言ってiJockeyについて言葉では説明できません。とかく映像に慣れきってし まっている我々にとって、音だけの世界は新鮮ではないでしょうか。なにより想像力がかき立てられる世界なので、もっとラジオは活躍して欲しいと願っていま す。そして、そんな一端をiJockeyが担ってくれればと、強く感じています。
【3】過去にFreeHandのセミナーを行ったことはありましたが、数年ぶりにFlashで仕事を行ったことの影響なのか、Fireworksの セミナーを行う機会を得ました。Macromedia系は第一回目のユーザーサミット以来なので、びっくり半分、緊張半分でした。個人的にはそれほど使い 込んでいるわけではないのに、セミナーというのはあまりにも厚顔であったかもしれないと少しばかり反省。しかし蓋を開けてみるとスクリプトを使わない処理 は意外と関心が高いと知って逆にびっくり。とにかくソフトウェアは操作方法を完全マスターしてから何かをじっくり作るという場合と、とにかく判っている範 囲で何かを片っ端から大量に作るに二分されますが、私は紛れもなく後者の種族です。とにかく大切なのはあなたの個性であり、アクロバット的なスクリプトや 処理ではないのです。そのあたりの勘違いがまだまだ多いみたいですね。もちろん個性的でアクロバットな処理なら言うことはないのですが、もっとも大切なの は個性ですよ、個性。
【4】本格的なオンライン連載として、大日本スクリーンの『タイポグラフィの世界・組版外伝』を スタートさせました。私なりの文字組に関係したネタは沢山あります。しかし、それを解説するためのサンプル文章を新規作成しなくてはならないこと、図阪を 作成することなどが一番大変な作業で、残りの連載分も悪戦苦闘しています。一番簡単なのは市場に出回っている印刷物などを利用することですが、許可の取り 付けなどで色々と問題がでてしまいますからね。そんなわけで悪戦苦闘し、連載第一回目が公開されることに対して最初は恐る恐るでしたが、変な奴の掟破り的 な原稿は意外に読まれているらしいです。それはそれで緊張してしまいますが、幸いブーイングは今のところ皆無なので安堵といったところです。
【5】突然お菓子作りを始め、作品を私のBlogに アップするようになりました。グラフィックデザイナーだからと言って、四六時中グラフィックデザインに関係するものに束縛されている生活は私にとってはつ まらなく向上できない閉鎖空間だと感じています。色々な事に興味を持ち、その世界でのデザインとは何かと言うことを客観的であっても直視出来るようになれ れば、自分の行っているデザインの方向性にも色々な影響が出てくるのではないでしょうか。失敗やミスも作品のうちぐらいの開き直りが大切だと思います。 もっとも評論家になるのであれば別ですけどね。そして27日よりマカロニアンモナイト2006年1月号で公開される生地を執筆することになってしまいました。なんだか癖になりそうです。
【6】PowerMacG5の導入を行い、久しぶりにメインマシン環境が充実したことでFlashばかりでなく、MotionやLiveTypeと いった映像系のソフトウェアにも触手を伸ばしてしまいました。まっ、わたし的には『ウゴクモノ』といったニュアンスです。あれこれ考えず、更に既成概念に とらわれずに動かしてみるという作業は、新鮮な驚きと制止画への新しいアイデアを潤沢にもたらしてくれます。人間関係での八方美人は蔑視されても仕方がな いかもしれませんが、モノ作りの世界で道具や環境などに八方美人となるのはいいことじゃないでしょうか。好奇心が無くなってしまえばモノは作れなくなって しまうと思うからです。あとはこれらの発表の場ですが、専門外だとなかなか難しい部分もあります。めげずに勉強を重ねることが今は大切なのかもしれませ ん。
【7】1997年よりアイデアから執筆内容までを完全に私一人で決定し、楽しく執筆していたデジタルプレス刊『プロフェッショナルDTP』の連載 が、100回目を迎えた矢先の11月発売号(12月号)で月刊が終わり、連載はストップしてしまいました。読者からの不評で打ち切られたわけではなく、聞 くところに寄るとその逆だったようで、余計にがっくりしてしまいましたが。こればっかりは私が騒いでどうのこうのという問題ではありません。とにかく書き たい事はまだまだいくらでも溢れてくるわけですが、それはまた別の機会に別のメディアで発表することにしたいと思います。しかし、連載100回に到達する までに8年と4ヶ月かかったわけですが、私にとっては2〜3年ぐらいの感覚しか有りません。
【8】7月23日の大地震で仕事部屋に競ってしていた旧式TVがメガネの上に落下し、どちらも使い物にならなくなってしまいましたが、その関係でゲットした三菱のVISEOと いう液晶TV(モニターとしても使える)のユーザーとして、ヘラヘラ笑いの写真とともに広告に登場してしまいました。そんなわけで仕事部屋のTVモニター は突然20年以上もタイムスリップしてしまったためにとんでもなく便利で快適なTV環境となってしまったために、暫く混乱したのは言うまでもありません。 やっぱり液晶TVはいいです。
【9】4年ぶりにカメラ付き携帯電話へ機種交換しました。DoCoMoのP503iSからF701iだから浦島太郎状態ですね。もっぱら写真撮影と 時計代わりの毎日。メールはプライベート中心なのでスパムが皆無なのは助かります。でも頻繁に使っていないのでパッテリーが切れているのに気が付かないこ ともしばしば、しかも、よく車の中に置き忘れることがあり、気がつくのに数日経過していたりすることも多々あったりして相当間抜け。しかし、DoCoMo のサイトの判りにくさはイライラします。
【10】突然の依頼を受けてFlashに目覚めてしまいました。1つ受けると意外に似たような仕事が舞い込んできたりしたので本当に勉強の年でもありました。例えばマカロニアンモナイトな どがそれ。ドップリとIllustratorに浸ってしまっているので詰めの部分での混乱はありますが、やはり動くというのは楽しい世界です。もちろん IllustratorでもFlashデータは作成できますが、やはり本格的とはいえませんからね。そういった意味でもAdobeとMacromedia の合体は大いに期待しています。
【番外1】仕事関係でお世話になった方が随分退社された年でもありました。しかも多くの方はそれっきり状態。新しい職場が結果的に今までの世界と業種が違っていたとしても、交友関係に変化が出るはずもないのに残念の一言に尽きます。でも、それも1つの流れなのでしょうね。
【番外2】10年ぶりの再会、20年ぶりの再会、30年ぶりの再会という安手のドラマのような体験が続いた不思議な年であり、そんな関係も影響して 例年になく呑み会の多い年となりました。しかし、そういった出会いで、ご無沙汰していた友人の何人かが病に倒れて帰らぬ人となってしまったことも知り、楽 しさと悲しさが同レベルで交差した複雑な年でもありました。でも長いブランクがあっても、再会すればそれまでのブランクはチャラとなってしまう交友関係は 何物にも代え難い宝ですね。そしてこれからもそんな出会いを楽しみにしています。
【番外3】アップデートが止まっていたかつての常用3DソフトであるSTRATA 3D CXやShade 8 Professionlを再び使い始めました。それぞれ数年のブランクがあるものの、基本路線に大きな変化はないので違和感なく使えたのは嬉しい誤算でし た。でもまだまだ2Dの気軽さには到底届くはずもない世界ですね。そんな意味ではZBrushはいいとろまで来ていると思います。